オーストラリアの仕事③現地ツアーガイド
藤中 眸(ふじなか ひとみ)です。
オーストラリアでワーキングホリデーをしています。
今回は現地ツアーガイドの仕事について、記載します。ワーキングホリデーでも現地ツアーガイドができるのか、と驚きでしたが私でも出来ました。
そして当然、英語力が必要だと思いますよね? もちろん必要ですが、TOEIC200点だった私でも仕事ができました。自分でも、現地ツアーガイドとして働いていたことが本当に驚きです。笑
●使用したサイト
cheers
シーズンによりますが、ツアーガイドの募集が頻繁に掲載されています。
●応募方法
メールで応募しました。その際に、英文の履歴書を添付しました。
しかし、その返信メールに『日本語の履歴書を添付してください』と履歴書のフォーマットも添付されていました。その為、日本語の履歴書も作成しました。
●面接で聞かれたこと
○日本での仕事経験と仕事内容
○英語力はどのくらいか
○オーストラリアに来てどのくらいか
○接客業務はしたことがあるか
面接時に、かなり何度も確認されたことがあります。それは1ヶ月間の研修期間は給料が出ないことでした。それでも大丈夫ですか?と何度も聞かれました。
私の場合、その時に掛け持ちで別の仕事をしていたため、金銭面では問題ありませんでした。
●必要な英語力
★★★☆☆
意外にも、英語力は中級レベルで大丈夫でした。(私の英語力は初級でしたが。)特に英語に関しては、そこまで重要視していないようでした。
それよりもお客様が日本人のため、日本語力のほうが大切でした。
●英語力の伸び
★★★☆☆
空港での対応でチェクインの仕方などを学ぶことができました。また、バスの運転手さんは現地のオーストラリア人もいたため、打ち合わせなどで英語を使うことがありました。
●待遇
交通費支給
ツアー時のランチ無料
ツアーのお客様と同じランチを、ツアー会社が提供してくれます。しかし、毎日フィッシュ&チップスや中華だったため、脂っこいし飽きます。笑
●労働時間
トランジットアシスト 8:00~12:00
ツアー 8:00~21:00
お客様のトランジット時間やツアー内容により、かなり変動あり。
●労働人数
基本的には1人
お客様の人数はツアーにより異なり、3~40人
●仕事内容(1日の流れ)
トランジットアシスト
(国際線から国内線への移動のお手伝い)
8:00 | 国際線空港で待機 |
9:30 | お客様をご案内 |
10:00 | 空港チェクイン |
10:30 | バスで移動 |
11:00 | 国内線空港到着 |
12:00 | お客様をお見送り |
バスツアー(例)
13:00 | お客様のお迎え & 出発 |
13:30 | 車窓観光 |
13:45 | ランチ |
14:30 | 観光案内 |
18:00 | お客様をディナーへ |
※オプショナルツアーなどがあると残業もあり
●良かったこと
○研修中は、お客様と同様にツアーに参加できるため楽しい(仕事というよりは一緒に観光している気分)
○歴史や観光地についての研修があり、私は歴史が好きなので興味深く、楽しいと思える内容だった
○普段は有料のツアーも、ツアーガイドとして無料でツアーに参加できた(例えばオペラハウスの中なども無料で見ることができた)
○日本人のお客様だったため、基本的には皆さん優しい人ばかり
○とにかくお客様を楽しませる仕事のため、喜んでもらえると嬉しい!
○お客様からチョコレートや、チップで福沢諭吉をいただいたことも!!!
○空港のチェックインで英語を使うため、自分が旅行に行くときにスムーズにチェックインができるようになった
○現地人のドライバーさんが多く、英語で会話もでき、現地情報なども聞くことができた
○研修やミーティングで、会社がご飯に連れて行ってくれることもあった
●良くなかったこと
○研修中は無給のため、時間のムダだと思う人もいる(掛け持ちで仕事をすることがオススメ)
○研修はあるが、自分で勉強しなければならないことが多い
○トランジットアシストでは、移動時間がギリギリすぎるため、かなり焦る
○もし飛行機に間に合わなかった場合、空港でチケットの手配をしなければならない(ここで英語力が必要でした)
○稀にクセの強いお客様もいるため、困ることもあった
○お客様は私が英語ができると思い込んでいるため、出来るフリをしなければならない。笑 (もちろん英語を話したら厳しいため、私はまだまだ勉強中です、と聞かれた場合は伝えました。しかし、オーストラリアに住んでいるのだから出来るのだろうと勝手に思い込んでくれていました。笑)
○お客様からの「あれは何?」という質問に答えられなかったとき(答えられない場合は後で調べて答える。)
○フィッシュ&チップスばかり食べ過ぎて、脂っこくて飽きてしまった
○渋滞などで遅れる場合もあり、常に時間を気にしてスケジュールを立て直さなければならない
○ツアーバスの中でしゃべる内容がなくなると困る。笑 (これは経験の差だと思います)
○待機時間は時給が発生しないため、お客様を無給で何時間も待つことが多い
まとめ
向き不向きのある仕事ですが、私はとても楽しかったです。他の仕事と比較すると、時給も英語の伸びも高いです。
ツアーは1人での仕事ですが、先輩方とも事務所で会うことがあるため、先輩方と仲良くなりました。よく、ご飯に連れて行ってもらったりもしています。困ったことなども相談でき、とても勉強になります。
空港でのチェックインがスムーズにいくと、英語にも自信がつきました。慣れてくると、オーストラリア人のスタッフとも会話が出来るようになりました。
1度、男性スタッフが「バスは日本語で何?」と質問してきました。きっとバスチケットを手渡すときに日本語で言いたかったのですが、残念ながら日本語でもバスですよね。笑 日本語もバスだと伝えるとスタッフ一同爆笑でした。
簡単な英語ではありますが、以前の私では考えられない英語の会話です。英語の伸びはかなり感じていました。
そして何より嬉しかったことは、お客様が楽しかったと喜んでくれたことです。1人で40人の団体客を案内するのは、かなり厳しく大変だと感じることも多かったです。しかし、最初にまだ新人ですが頑張りますと挨拶しておけば、日本人のお客様は理解してくださる方も多かったです。もちろん、せっかくお金を払って来てるのに新人かよ、という冷たい目線もありました。しかし、一生懸命さだけは伝わり、これからも頑張ってね、と最後にはチョコレートをいただきました。
ご年配の方は、オーストラリアで生活していることに対して、大変だね、苦労しているんだね、という感情を抱いている人が多いです。そのため、なぜか同情されることが多々ありました。(こちらは自分で選択して住んでいるのですが、なぜか急に島流しにされたような気分になりました。笑)
とにかく、日本人のお客様はとても優しいです。皆さん、喜んでくれると最後にお菓子やチップをくださいます。とてもやりがいのある仕事でした。