TOEIC200点の女が海外ひとり旅した結果

習うより慣れろ‼︎TOEIC200点だけど、とりあえず海外で生活してみます。

オーストラリアの仕事⑤オーペア(ナニー)

藤中 眸(ふじなか ひとみ)です。

オーストラリア最後の仕事は、オーペアでした。オーペアはオーストラリアの言い方で、ナニーとも言います。
子供の面倒をみるベビーシッターのような仕事ですが、ベイビー(赤ちゃん)ではなくチャイルド(子供)のため、呼び方や仕事内容が違います。


使用したサイト

GO豪メルボルン
仲介業を通して探すお母さんもいますが、個人でサイトに載せて募集している人も多いです。

応募方法

メールで応募し、メールで連絡をもらい、数回やりとりしました。履歴書も送付して欲しいとのことで、英語の履歴書を送付しました。
数日後に面接という名の顔合わせがありました。

面接で聞かれたこと

○保育士や保母さん、他でのオーペアやベビーシッターの経験はあるか
○子供は好きか
○出来るだけ長く働いて欲しいが可能か
(この質問の意図は、他の人を探すのも手間ということもありますが、すぐに人が変わってしまうと子供にもストレスがかかってしまうためです。)
○料理はできるか(簡単な料理でOKとのことでした)
○住み込みでの仕事のため、引っ越しは可能か
○いつから引っ越しと仕事が可能か

私は全くの未経験でしたが、兄弟の面倒をみていたことを伝えました。また、履歴書の経歴やメールでのやりとり、当日会った際の話し方などを考慮し、即採用していただきました。
念のため、パスポートのコピーは取られました。

必要な英語力

★★☆☆☆
家庭(子供)によります。もちろん、オーストラリア人の家庭の場合は、英語必須です。
私が仕事した家庭は、お母さんが日本人だったため、子供に日本語を教えて欲しいと言われました。その為、英語はほとんど必要なく、子供も日本語を理解して話していました。時々、わからない日本語があると子供が英語で話してくるため、リスニングは少し必要でした。
子供の友達や、そのお母さんたちはオーストラリア人や他の国からの移民も多く、コミュニケーションのための多少の英語は必要でした。

英語力の伸び

★★★★☆
特に、リスニングとボキャブラリーが伸びました。生活を共にすることで、日常で使える英語を勉強することができました。
一緒に子供向けのテレビ番組を見たりもしていたため、リスニングが本当に伸びました。

時給

週200~500$
(親御さんの仕事時間や出張などにより変動)
時給制ではなく、お小遣い制でした。

●待遇

家賃、食費など全て無料

●労働時間

8:00~17:00
週休2日(土日)

●労働人数

1人
お世話する子供は2人で、私が面倒みていたのは8才と4才の女の子でした。

仕事内容(1日の流れ)

8:00 子供(8才)を起こす & 身仕度の手伝い
8:30 学校へ一緒に行く
9:00 学校到着
9:30 家に到着 & 朝食
10:00 食材の買い出し & ゴミ捨て
12:00 簡単な昼食作り
12:30 昼食
13:00 子供(4才)と公園へ行く
14:30 子供(8才)のお迎え
15:00 子供2人と公園で遊ぶ
17:00 帰宅

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オーストラリアの法律では、小学校へ行く時でも大人が送迎しなければなりません。また、12才以下の子供を家でお留守番させることは禁止など、必ず大人がいなければならないという法律があります。
その為、海外のナニーは学校送迎が仕事になります。


●良かったこと

○子供たちが本当にかわいい、癒される(ハーフなので顔立ちも可愛い)
○自分の子供ではないけれど、親になったような気分で、子供が何か賞をとったり誉められたりするとすごく嬉しい
○子供たちは英語の会話のほうが楽なため、子供の英語からボキャブラリーが増えた
○日常で使う英語、教育のときの英語などがわかるようになった
○生活費や食費、家賃がかからないため、収入は少ないがお金は貯めることができた
○ファームや日本食レストランの仕事と比較すると、かなり楽!
○子供の友達や、そのお母さんたちとは英語での会話のため、英語力が伸びた
○子供の友達の家にお邪魔させていただいた時、たまたま英語の先生をしているお母さんがいて、メールや遊びに行った時に英語を教えてくれた
○公園で遊んでいる子供や、その親御さん方と仲良くなり、英語で会話が出来た
○オーナーさんの作ってくれるご飯が、すごく美味しい
○オーナーさんがよく外食にも連れて行ってくれた(現地に何年も住んでいるため、美味しいところも知っていて連れて行ってくれた)
○オーナーさんと、そのお友達の方とワインを飲んだりして話す時間も楽しかった
○子供たちが似顔絵や手紙を書いてくれたときに、すごく嬉しくて感動した(私の宝物の1つです!)

●良くなかったこと

○土日は休みの契約だが、子供は遊ぼーう♪と言って早朝から部屋に来るため、休みがない
○風邪をひいたときや、生理痛がひどくて寝込んでいても、子供は関係なく騒がしい。風邪をうつしたくないのに部屋に入ってくるため、追い出すのが大変。仕方のないことだが、本当に風邪の時はつらかった。
○最初の予定では小学校と幼稚園へ送って、その後は自分の自由時間と言われていました。しかし、幼稚園は週2日、小学校もホリデーになったりと自由時間は当初伝えられたよりも短かった
○17時以降や土日は自分の時間だが、料理の手伝いや子供の面倒を頼まれることもあった
○子供がワガママを言うときや泣かれた時は、かなり困った
おもちゃ屋さんや本屋さんに連れて行くと必ずねだられる
○子供は遊んでいてもすぐに飽きるため、新しい遊びを常に提案しなければならず、思っていたより大変だった
○オーナーさんに外で遊んで欲しいと頼まれ子供を連れだそうとしたが、どうしても外に出たがらず、噛みつかれたこともあった
○日本ではダメ!と怒られることでも、オーストラリアでは個人を尊重するため良しとされることなどの文化の違いのギャップがあり苦労した
○オーナーさんは未経験だということを承知で雇ってくれたが、以前のオーペアさん(元保育士)と比較され、自信喪失したこともあった
○オーナーさんが出張で1週間ほどいない時があり、ご飯やお風呂など全て自分がやらなければならず、かなり大変な体験をしたこともあった(たとえ子供も持つ親でさえも、他人の子供を1週間も預かるのは厳しいと思います)
○オーナーさんの希望と子供の要望が正反対で、板挟みに困ることも多かった
○子供は体力が有り余っていて、公園で遊ぶ時に自分の体力も必要
○子供は自分の思い通りに動いてくれるはずがなく、ストレスが溜まることも多かった
○オーナーさんはいい人なのだが気が強い人で、若干のストレスを感じることもあった

まとめ

オーペアの仕事は、家庭によって全く異なります。
私の場合は、オーナーさんがいい人でしたし気が合う人だったため、すごく楽しく生活できました。しかし、オーナーさんと合わないとストレスで、悪くない子供でさえも可愛くみえなくなるそうです。
また、気が合う人でも生活を共にするというのは多少なりともストレスを感じます。イライラすると子供にも悪影響です。
いくら自分のほうが子供の面倒を見ている時間が長くても、子供はやっぱりママの味方です。オーナーさんが悪く言えば、当然子供は信じます。この仕事は、オーナー(お母さん)と協力して行う仕事だと頻繁に思いました。その為、子供のお世話だけでなく、オーナーさんとのコミュニケーションもかなり大切になってきます。
私は運よくオーナーさんが気に入ってくれて気もあったので、子供にも私のことを良いように言ってくれていました。

子供の面倒を見るのが好きな人には、絶対に向いている仕事だと思います。しかもハーフの子供は、やっぱり格段に可愛いです! 未経験でも出来る仕事ですが、子供のワガママにどう対処して良いのか悩むことは多いです。子供が大好きでも、元保育士さんでもストレスは感じる仕事です。しかし、色々と試行錯誤し、子供が言うことを聞いてくれるようになるとホッとしますし、喜びは大きいです。もし将来、自分の子供を授かったとしても、対処できる自信もつきました。もちろん、上手くいかないことのほうが圧倒的に多いのは承知です。
公園で会ったお母さん方からも、色々な対処法を聞くこともでき、将来の勉強にもなりました。

英語力は今までの仕事の中で、1番伸びました。子供や子供の友達、その親御さんたちから学ぶことができました。公園に来ているお母さんたちは、みんないい人で仕事を辞めた後もご飯に連れて行っていただきました。